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繋ぐを考える03.

8月27日(土)徳島県藍染研究会主催の勉強会「繋ぐを考える 03.」を四国大学 藍の家で開催しました。

今回は、映画「からむしのこえ」の上映会と併せて、哲学者で明治大学准教授の鞍田崇さん、写真家で徳島出身の田村尚子さん、四国大学准教授の有内則子さんとのトークイベントを開催しました。


他の地域の伝統産業の取り組みから考えるー

今回は福島県昭和村の「からむし」を題材として、産業としての後継者育成や技術だけではない「気配」「景色」の継承について考える機会とすることができました。

 

藍染研究会から10名、一般から10名の約20名の方が参加。藍関係者だけではなく、地域おこし協力隊の方や、徳島大学の学生が参加してくれたことで、参加者の顔ぶれや職業も幅広いものになりました。

 

行政からは僕のお客様が1名参加してくれましたが、残念ながら藍に関する部署からの参加はなく・・・それぞれの仕事があり仕方がないけれど、まず勉強会に参加してもらえないと一緒に反省や検証ができない。内容はもちろんだが、コロナ禍における運営についても検証し次回に繋げる必要がある。徳島においては過去最も感染症のリスクが高い時期の開催となってしまったことは悔やまれるが、参加者が絞られたことで、逆に一体感は高まったとも感じた。 人が集まるイベントは久しぶりだったこともあるけれど、やはり「場は人がつくる」ということを実感できたことは、自分の中では大きな収穫です。

 

 

鞍田さんとのお付き合いはもう10年で、初めて徳島で話してもらってからは7年が過ぎていました。

当時はコーヒーワークスの「Labo.」ができて間もない頃だったし、小原会長に鞍田さんを紹介したい気持ちもあった。県外のクリエイターと徳島との繋ぎ方を考え始めたのもこの頃だったと思う。細く長い線をいくつも繋いでゆくイメージは今も変わらず持っています。

 

 

少し愚痴っぽくなるけど、お店を守りながら勉強会を運営することは、まあまあしんどいなと思うこともありますが。

それでも今回も感じた自分の中の高揚感がある限りは、何度でも立ち上がれるはず。

 

勉強会の中で原発の話が少しだけ出たけれど「あんな思いをしたのにまたやるの?まだやるの?」という政治に対する疑念は、自分が対峙する「組織の病気のようなもの」とも繋がっている。 今は鞍田さんのおっしゃった通り「踏ん張りどころ」なのだろう。

 

「どうせ大衆はわからないのだから、こんなもんで十分だろう」という川上からの人を騙すような情報操作は、添加物だらけの食品とも似ていて"もっともらしい顔”をしている。大勢にわかりやすい情報を浴びせ、考える力を失わせる催事やキャンペーンではなく、個々の考える力を伸ばし気づく力を養う「学びの場」こそが必要だと僕は思う。

上からではなく、同じ目線で並走するイメージを持ち続けることだ。  

感染症が広がる難しい状況の中、ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

 

 

 

藍の勉強会「繋ぐを考える」に、ご興味のある方は、店頭でお声かけ下さい。

主に行政職員の方や学生の方、地域に関わる仕事をされている方の参加をお待ちしています。

 

審査のようなものはありませんが、徳島県藍染研究会の勉強会として開催していること、徳島県からの支援を受け開催していること(県の支援なく自主的に開催しているものもあります)、大学の施設を使用していることもあり、素性のわからない方、レポートの書けない方はお招きできませんので予めご了承下さい。

 

 

 

藍の価値を分かち合う仲間の笑顔から元気をもらいます。

来年度のゲストは心の中では決めているけど、うまく話が運ぶかどうか・・・また大変だなあ。

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