駐車場の片隅で「藍」を育てています。
今年は「赤茎小千本」という品種を育てています。
毎年育てる「赤花千本」より少しばかり花が咲くのが早いと聞いたけれど、
見た目はそれほど変わらないように見えます。
藍農家さんの育てるものと比べたらママゴト・・・くらいの頼りなさですが、、
肥料を入れたらしゃんとしてきました。
これ育ててどうするんですか?
毎度尋ねられるんですけど、「お客様に伝える」為に育てています。
例えば、手拭いをお買い上げいただくほとんどのお客様が藍を見たことがないので、
この葉からあの色が生まれることを説明すると、やっぱり喜んでもらえるし、伝えたという強い手応えがあります。 これからどのような世界になろうとも、 遠近はこんな小さな共感を育てる店でありたいです。
いつも藍のPRをしたがる人たちは、コロナ禍を理由に何もしてない。
阿波藍や藍を守ってきた人のために、いまなぜ行動しないのだろう?何故か?
徳島の藍がどうなろうと、その人たちにとってはどっちでもいいことで、
本質的には、伝えたいとも、守りたいとも、良くしたいとも思ってはいない。
藍が都合よく道具や手段となることに、強い憤りを感じている。
上辺で文化だ観光だと謳ってはいても、 愛情のベクトルは地域でも藍でもなく、自分自身に向かっている、その自覚がない。
疫病により仕事の純度が問われるのは、国政もわたしたちひとりひとりの仕事も同じ。
先の見えない時代だからこそ、伝える仕事とは何かを、共に学び考える機会こそが必要だと僕は思う。
県の姿勢を批判をして良いことなど何もないけれど、 守るべき地域の個性は、心ない人に巧妙に削られ変質しているように見える。
誰かが声を届けなければ、これからも同じような予算の消化が延々と繰り返される。
6月末の徳島県藍染研究会総会は、強い意思を持って臨みます。
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