尊敬する作り手のひとり、齊藤十郎さんのマグカップ。
個展の時も数個、出品してくれていたのだけれど、他にないフォルムで気に入っていた。
東尾:十郎さん、あのペシャってなったマグが欲しいんだけど
十郎:ああ、シャコタンね
東尾:シャコタン!?ああ、なるほど!
十郎:面白いでしょ
車高を落として、タイヤが外にはみ出した「あの感じ」のシルエットであるが、(めっきり徳島では見かけなくなった気もする)十郎さんのマグは「ブイブイいわす」感じはなく、むしろ上品にまとまっている。
いま「心惹かれるいいデザインを3つ挙げてください」と言われたら、ひとつはこのマグを迷わず選ぶだろう。
ただ民藝とは違う。
何が違うかは考え続けなくてはならない。
でなければ、天才ではない自分が先人の仕事に近づくことはできないし「いいデザイン」はできない。
「いいデザイン」とはあくまでも手段であって目的ではない、そして形を作るだけでもない。
それは編集についても同じことが言える。
え?あと2つ?なんですか?
そうですね、いろいろあるけど・・・詳しくはお店でどうぞ。
十郎さん、示唆に満ちた良い仕事をありがとうございます。
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