「サーバー何使ってるんですか?」と、たまにコーヒー好きのお客様や、お店やってる男子の皆さんがが声を掛けてくれます。日本ではあんまり聞きなれないガラス製品ですが、チェコ共和国の SIMAX というブランドの実験用耐熱ガラスを使用しています。色々、いろいろ〜使ってみた結果、ここ数年はこれに落ち着いています。
元々、実験器具でコーヒーを淹れるというのには抵抗があったのですが、日本国内の理化学メーカーのように「ピシッとしてない」といいますか・・・海外ブランドならではの「ゆるさ」があり(実験用だからちゃんとしてるんですよ)、堅苦しくないところが気に入っています。コーヒーやキッチン周りのブランドによる製品や、国内の理化学メーカーのものよりも、やや厚みがあり保温性が高く堅牢であること、取手が一体になっていてハンドルを外して掃除する必要がないことも業務に向いている気がします。
この3種類のサイズを使い回しております。(すみませんウチの店では販売しておりません)
根底には「人と違うものを使ってみたい」という天邪鬼的な精神があるのですが、やはりコーヒーの世界でメジャーなカリタやハリオの台形のものが、軽量で使い回しが良いし、淹れ終わったあとにハンドル持ったまま回せる(攪拌)便利さがあります。現に多くのコーヒー店さんが使用している通り完成された形状だと感じますし、すぐに買い足せる、どこでも売ってる安心感も業務には向いていると思います。
ただ、僕が使い方が荒いのでいくつか割ってしまったんですね、、ガラスが割れるというのはお店をしていると凄い恐怖感があって、家庭で淹れている時とは全く緊張感が違います。それは「怪我よりも破片の混入」です。
そこで、①先ず割れにくいもの ②洗いやすい ③デザイン的に許容できるもの ④鼻につくおしゃれ系はない笑 という方向で[モノ選びセンサー]を全力で発動した結果が このSIMAX でした。割れない素材(哺乳瓶とかと同素材)のものも着眼点にはとても共感できるのだけど、透明度が高くないと色が確認しにくいのと、やはりあまり美味しく見えないかなと感じました。(単にプロダクトとしての完成度かもしれないけど)ただ、この素材でドリッパーがあればぜひ使ってみたい。
コーヒーを淹れてきてわかったことは「業務」と「おうちでリラックス」とは違うというか、いざ業務になった時にはできないことが沢山あります。わかりやすくいえば、ゆっくりぼちぼち自分のペースで淹れられない、といったことです。そこで選ぶ器具や抽出方法もやや変わってくるのかなと感じます。(逆にできることが仕事とすることでしか見えない世界ではあるだろうけど)その中でも、自分らしい個性があるもの。お客様の価値観をひっくり返すまではいかなくても、生活を変える提案になるもの、そのきっかけや影響を与えられるようなものを備品として選びたい。
「そんな拘っててしんどくないですか?」
実はこれも何度か言われたことあるんですけど・・・まあ確かにそうですね汗、、
うちの店はずっと作りかけのままで隙だらけで、それだけまだ拘ったり良くしたりする余白が残っているともいえますから、残りの人生もきっと生きにくくしんどいでしょうね。でも店やるってそゆことかなと思います。
ここは工藝店ですが、コーヒーの備品やキッチン用品については、そこそこ知識もあるので(トレンドについては更新されてませんが)何かがあったらお気軽にお声掛け下さいね。
さて徳島ではやや遅めの桜がもう少しで満開でしょうか。
最近はどうにも力が出ないので、体調を整えるために少し多めに寝たり、食べるもの気をつけたりしています。
今月は長期出張があって、営業が不規則になっています。
このあと、このブログやSNSでお知らせして参ります。
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